中学受験と高校受験どっち

我が子に私立の学校に行かせたいけど、中学受験と高校受験どっちが良いのかな?

こんなことを考えている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

最終的には大学受験や就職を意識して、ということだと思いますが、どんな学校に入るかによって進学できる大学は変わってきますよね。

確かにそれもそうなんですが、僕はもう1点留意すべきことがあると思います。

それは、中学受験または高校受験で身につけた知識や勉強習慣で大学受験に楽に合格できるといいんじゃないか、ということです。

そして、中学受験と高校受験どちらが、大学受験に向けて役立つ知識または勉強習慣が得られるか考えるわけです。

そういう点で考えると、僕は高校受験を受けるのが良いんじゃないかと思いますね。

高校受験のメリット1:受験科目が大学受験に近い

中学受験と比較した高校受験のメリットは、やはり受験科目が大学受験に近いということです。

例えば、英語は中学受験の科目には無いですし、算数も中学に入学してからは数学になり、大学受験科目にあるのも数学です。

実際、高校に入ると成績が学年下位にいる人の大部分が中学入学組でした。

中学受験で高得点をとれても、英語がなかなかできるようにならないとか、普通にあります。

一方で高校受験のための勉強をしっかりしておけば、その延長線上に大学受験があります

特に英語と国語なんて、高校受験時点の学力で大学受験にも通用する人はいっぱいいると思います。

実際僕も、高校の頃は英語と国語は最低限やらないとかいけない学校の宿題ぐらいしかやりませんでした。それでもセンター試験で9割を越える点を取ることができました。

中学受験をした場合は、中学に入った後にまた新たに大学受験に向けた勉強をしないといけないですが、高校受験を受けておけば、高校に入った後の勉強量を減らすことができます。

高校受験のメリット2:自主性を持って勉強できる

中学受験の勉強量をするのは、当たり前ですが小学生のときですよね。

一方、高校受験の勉強をするのは中学生のときなわけです。

では、小学生と中学生を比較したときに、より自主的に勉強できるのはどっちかを考えると、やっぱり中学生の方ですよね。

中学受験の勉強をする小学生は、多くの場合親に言われて半ばやらされているといった感じだと思います。

中学生になっても、親に言われて勉強するということもあるとは思いますが、少しは自主性が芽生えてくるものだと思います。

実際僕は、中学受験のときは親に言われるままに勉強をしていました。

母親が教育熱心で、問題集に載っている問題の解き方を、家庭教師のごとく教えてくれて、僕はそれを聞く、という毎日でした。

でもそんなふうに聞いているだけでは、教えてもらったこともあまり身につかないわけです。

結果、中学受験にも失敗してしまいました。

でも、中学入試の合格発表で不合格と分かった瞬間に、僕の心に火がつきました

高校受験で灘に合格して見返してやる」と誓い、誰に言われるでもなく、塾を決め、中学校の勉強を始めました。

その結果、塾の実力テストは中1の初めから上位をキープし、灘高に合格することができました。

このように自主性を持てるだけで、成績は大きく変わるものだと思います。

高校受験のメリット3:勉強が直接成績につながりやすい

中学受験は、点数をとるためにある程度の勉強は必要ですが、最終的には受験生本人の生まれつきの勘の鋭さやセンスが問われることも少なくありません。

例えば、算数だと和差算とか植木算とか、「~算」というのがいろいろ出てきて、問題の解き方もそれぞれ違うように思えます。

それに、応用問題となると、いくつかの「~算」を組み合わせることが必要になってきて、式を立てるのにも複雑な思考力を求められることがよくあります。

でも、中学校の数学になれば、それらは全て「方程式」という一通りの方法で問題が解けるようになります。

それに、英語にしても、文法や単語の勉強が中心なので、勉強したら勉強した分だけ確実にテストで点数がとれます

僕は英語を中学入試に不合格になった直後から、塾で習った単元を100%理解するつもりで勉強していましたが、塾の実力テストでは90点台後半をキープし、常にトップ争いをしていました。

このように、高校受験に向けた勉強は、勉強した成果がテストの点数として表れやすい、ということが言えます。

最後に

高校受験と中学受験を比較すると、高校受験の勉強の方がより直接的に大学受験やそれ以降の人生に役立つことが多いです。

もし、高校受験と中学受験どっちを受けたらいいのかな?と迷っている人は、僕は高校受験をおすすめします。

実際僕も中学受験には失敗しましたが、高校受験の勉強を通して人生が180度変わりましたから。