勉強時間は何時間?

「高校受験に合格するために、勉強時間はどれぐらいとればいいの?」という疑問は誰もが一度は思うことだと思います。

特に、灘高校などの難関高校に合格する人たちは、1日の勉強時間はどれぐらいなんだろう?と思うこともあるかもしれません。

実際、中学生当時の僕も、今のこの勉強時間で足りるのかな?灘高を受ける人だったら、1日10時間ぐらい当たり前のように勉強するだろうから、勉強時間の差だけで不合格にならないかな?という不安はありました。

でも、それは杞憂でした。

僕は中学入試で六甲に落ちて、3年後に灘高に合格したんですが、1日の平均勉強時間は、

中学1年:3時間

中学2年:4時間

中学3年:6時間(時期によって違い、1学期は5時間ぐらい、それ以降の夏休み、2学期、冬休みは7時間ぐらい)

ぐらいでした。

「やっぱ勉強時間長いな〜」と思った人も、「あれ、意外と短いじゃん」と思った人も両方いると思いますが、少なくとも中学1年のときから毎日5時間以上勉強し続けないといけない、などということはありません

詳しくは別の記事でも解説していますが、中学1年の頃からコツコツ勉強をしておけば、短時間でも好成績を維持できます。

あと、ちなみに学校の授業の時間は、僕はほとんど趣味の水泳のことを考えていたので、上で書いた勉強時間には含めていません(笑)

それでは、学年別に勉強時間に関する考え方を書いていきます。

中学1年生:習ったことの復習のみ。そんなに時間は必要ない。

習ったことさえ繰り返し勉強しておけばよくて、その先の単元の予習は必要ないです。

というか、予習をする時間があったら、その時間を復習に使った方がテストでも点をとれると思います。

実際僕はそういう考え方で予習は一切せず塾でも好成績をキープしていました。

勉強は復習だけ、と考えれば、中1の特権は復習(=勉強)する範囲が狭い、つまり勉強時間は短くていい、ということです。

ちょっと勉強するだけで実力テストでも点がとれて、それで心の余裕もできて、いいことばかりですよ。

僕の場合は、中1のときは塾で1日3時間の授業が週3回と、塾の宿題プラスアルファ自分で買った問題集の問題を解くぐらいで、平均すると1日3時間ぐらいでしたね。

中学2年生:習ったことの復習のみ。中1の復習もするため時間は少し伸びる。

復習だけといっても、習ったばかりの単元に加えて中1の内容の復習もしないといけないので、中1に比べると若干勉強時間は伸ばした方が良いでしょう。

でも、中1のときにちゃんと勉強して、中1の内容はバッチリということであれば、中1のときと同じ勉強時間ですみますね。

実際僕は、中1の復習もしながら過ごしていたので、少し勉強時間は伸びました。

中学3年生:受験に向けた総復習。むやみに時間を伸ばす必要はない。

中学3年、特に受験が近づいてきたときに勉強時間をどれぐらいにしたらいいのか、おそらくこれは誰もが考える永遠の課題だと思います。

ですが、ここで勘違いしてはいけないのは、受験において一番大事なのは、勉強時間がどれぐらい長いかではなく、本番のテストでどれだけ高い点数をとれるかだということです。

確かに、勉強時間に比例して成績が伸びるということはあります。

それに、テストで何点とれそうかという予想よりも、テストを受ける前に何時間勉強してきたかという事実の方が分かりやすいので、どうしても勉強時間ばかりが気になってしまうのも分かります。

実際、中学生のときの僕もそうでした。

でも、勉強時間を気にするあまり、受験生活最大の試練にぶつかったこともありました。

中学3年の10月、塾の先生に「灘高に受かるには睡眠時間は5時間未満にして、それ以外は勉強時間にしないとあかんで。」と言われ、睡眠時間を5時間半にまで減らしたことがありました。

そうすると、塾でテストの問題を解いていても、眠すぎて集中できなくなっていました。

その結果、灘高に合格する人なら90点以上とれる数学のテストが、41点でした。

最適な睡眠時間は個人差があります。

僕の場合は比較的長い睡眠が必要だというのは親も分かっていたので、1日7〜8時間寝る生活に戻しました。

すると、成績も復調し、11月の駿台模試では全国6位をとることができました。

このように、勉強時間を伸ばせば伸ばすほど成績が伸びるわけではないので、注意してください。

勉強に集中するための休憩時間が充分にとれていないと、かえって逆効果です。

最後に

高校受験で合格という結果をつかむために、確かにある程度の勉強時間は必要です。

でも、勉強時間だけで合否が決まるわけではないですし、勉強時間と偏差値が比例するわけでもありません。

むしろ、早く受験対策の勉強を始めれば、勉強時間は短くてすみます

いかにして、入試本番で高得点を取るかを意識して、日々の勉強に取り組んでくださいね。