中学校に入ると、国語に新しく古文と漢文の勉強が入りますよね。
古文と漢文のどちらも昔の人が使っていた文章ですが、古文は日本で昔使われていた文章で漢文は中国で昔使われていた文章です。
現代の人が使わない文体のため、なじみにくい印象をもつ人も多いのではないでしょうか?
今回はそんな皆さんのために、漢文の勉強方法のコツについて解説します。
まずは基礎固めから
漢文が苦手な人は、基礎があまり理解できていないケースも多いのではないかなと思います。
実際僕も、初めて漢文を習ったときは、読み方もわからなくて途方にくれていました。
難しい問題はまったく歯がたたないと思ったため、とにかく基礎を身につけることからはじめました。
具体的には、問題集や参考書の中でも「基礎」「初心者」という言葉がついているものを選びました。
まずは「訓読文」から
漢文には、「白文」「訓読文」「書き下し文」の3つがあります。
白文とは、漢字だけの中国語の文を指します。
この白文(中国語)に送り仮名や返り点をつけて日本語として読めるようにしたものが訓読文です。
そして、書き下し文は、訓読文を漢字とひらがなを使って日本語の文章として書き改めたものです。
中学校では、漢文の「訓読文」を中心にして学ぶと思います。そのため、高校受験でも「訓読文」の理解が大切です。
訓読文を理解するには、まず「返り点」の使い方をマスターするとよいでしょう。
「返り点」とは、漢文を日本語として読むための記号と考えてもらうと良いと思います。
中学校で習う返り点は、「レ点」と「一、二点」です。
レ点とは、1文字だけ下から上に戻って読む記号のことです。
また、一・二点とは、下にある一点から上にある二点に返って読む記号のことをいいます。
少しややこしいですが、このルールはどの訓読文にも共通しています。
そのため、返り点のルールを理解するために、基礎問題を繰り返し読んでみることをおすすめします。
「書き下し文」にするときのポイント
また、漢文を書き下し文にするとき、日本語の助詞・助動詞にあたる漢字はひらがなにします。
たとえば、「也」は断定の助動詞「なり」になるため、書き下し文ではひらがなで「なり」と書きます。
どの漢字がひらがなになるのか迷いそうですが、実は「助詞や助動詞にあたる漢字」の数は限られています。
問題集を解いていると、どの漢字をひらがなにするべきなのかのパターンが次第に分かってくると思います。
そのため、基礎問題集を何回も解いてみることをおすすめします。
基礎ができるようになれば、志望する高校の過去問で、その高校独自の傾向をつかめば、入試本番でも漢文を得点源にできるはずです。