皆さんは、「歴史は暗記することが多くて、いい勉強法はないかな~」と困っていませんか?
歴史は社会という科目の一つの分野ですが、やはり社会という科目の性格上、暗記の部分が大きなウェイトを占めるのは確かです。
そういう意味で、数学や理科とは明らかに勉強法が異なりますし、センスの有無、あるいは頭の良し悪しといった努力が反映しにくいところがあまりなく、時間をかければ正比例して力がついていく科目と言えます。
また、「地理」や「公民」とは異なる「歴史」独特の勉強法もあります。今回はその勉強法を紹介します。
まずは、最低限の用語、年号を覚えること
一般の公立高校の入試レベルであれば、「単語だけ覚える」「年号だけ覚える」ということをきちんとしていれば、及第点は取れます。
人間の頭というのは、何かを記憶すると、そのことに絡めて周辺のことを知らない間に覚えてしまうところがあるので、これらのシンプルに覚えるということを徹底すれば必要な周辺の事柄も覚えているものです。
なので、周辺知識を身につけるために必要な最低限のことだけ、がんばって暗記するようにしましょう。
例えば。「1192年」「鎌倉幕府」だけ覚えれば、極端な話「源頼朝」は覚えなくてもいいです。
というか、「源頼朝」は自然に覚えてしまいますよね。
こんな感じで自然に覚えられることは頑張って暗記しようとしなくていいですし、逆に言えば周辺知識を身につけるための中心になる部分(年号など)を覚えるようにすると良いです。
難関校合格に必要な社会の勉強法とは?
難関校の社会の歴史の入試問題は、上で書いたような最低限の暗記では解けない問題が多く出てきます。
なので、難関校の受験を考えている生徒は、「単語」「年号」を覚えるだけでなく、追加で別の勉強をする必要があります。
それは、志望校の過去問を実際に解いてみることです。それも一度ではなくて、何回も繰り返すことです。
その時に色々なことをスラスラ覚えられる人は、言われずともしていることがあります。
一問一答問題は「文全体」を覚えるようにしましょう。
自分が目指している学校の入試問題ですから、確実に自分の血肉とするように意識しましょう。一問一答は単に答えを覚えて満足してはいけないのです。
たとえば、1603年に徳川幕府を開いたのは誰?という質問に対し「徳川家康」という答えだけを覚えるのではなく、「1603年」「江戸幕府」まで一緒に覚えていなければ、いつ、だれが、何をしたのかという歴史の流れを理解することはできません。
よく、歴史の勉強は流れを理解しないといけないと言われますが、具体的に言うと、過去問の問題文を覚えるということなのです。
この江戸幕府の問題では、1問で重要な3つの単語を覚えられますよね。
正解することや丸つけをすることばかりに注意を向けるのではなく、その「文」も覚えるようにしましょう。
これは、大変有効ですし、歴史で点を取れる人は知らない間にこれらのことを淡々とこなしています。
歴史の流れには、必ず原因があって、事柄が起きています。そこを理解するように勉強すると、頭の中に歴史上の史実は楽に入ってくるものです。
皆さんも今回紹介した勉強法を参考に、歴史を得点源にできるように頑張っていきましょう。