入試本番

2月、入試シーズンに突入

2月に入り、入試日程に突入しました。

灘高校本番の入試を受ける前に、奈良の東大寺学園高校の入試を受けました。

いわゆる「本番慣れ」を狙って受けたのですが、入試当日に行きの電車が遅れて、あやうく試験開始時間に遅れそうになりました。

それでも、テストには落ち着いて取り組め、合格を勝ち取ることができました。

いよいよ本命の灘高入試本番

灘高の入試は2日にわたって行われ、1日目は国語と英語、2日目は数学と理科のテストがありました。

2日とも、試験が始まる前の待ち時間に、体育館で塾の先生が作ってくださったプリントを見ていました。

過去問は全ての年で合格だったので、自信はありました。

初日の国語と英語はまずまずの出来かなという手ごたえでした。

2日目、最初の科目は数学。

ここが正念場だと思っていました。

塾の先生が予想した合格最低点と初日の2科目の出来、それから理科で最低これだけはとれるだろうという点数から考えると、

数学で80点(100点満点)とれれば理科のテストを待たずして合格を確信できる、と思いました。

80点とるためには、難しい問題も正解する必要があり、そのような問題を解けるかどうかが勝負だと思っていました。

数学のテストが始まり、解ける問題から解いていき、70点分ぐらいは確保したうえで、あと1問、残りのどれかが解ければ、というところまで来ました。

解く問題を選んだらあとは、制限時間いっぱい使ってでも、解いてやるという気持ちで、試行錯誤の繰り返しです。

僕が選んだ問題は図形の問題で問題用紙に与えられた図に色々と書き込みをして、解答への糸口はないか探していました。

そして、解法をピーンとひらめいたとき、テストで点数がとれた喜びに加えて、合格を確信しました。

試験時間中ながら、今まで努力してきて良かった、という安堵の気持ちで包まれました。

そして、続く理科も大きなミスなく終えたという手ごたえを持って、入試本番が終了しました。

テストが終わって家に帰る帰り道で、僕は不思議な気持ちになっていました。

テストは午前中に終わったのですが、今日の午後は家で何をすればいいのか、分からなかったのです。

もう合格は確信していたので、勉強をしようなどと言う気持ちにはなれませんでした。

中3の1年間はひたすら勉強で毎日を過ごしてきたので、遊ぼうにも何をして遊べばいいのか分かりませんでした。

あんな感覚は、今まで生きてきてあの時だけです。

結局、家に帰った後はパソコンを立ち上げて「ハーツ」をやって過ごしました。

翌日、運命の合格発表

運命の合格発表の日がやってきました。

万が一・・・ということも考えなくはなかったですが、絶対大丈夫という自信の方が圧倒的に大きかったですね。

合格発表の掲示板の前に立ち、自分の受験番号が目に入ってきました。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は AdobeStock_118063141.jpeg です

念のため、2回確認しました。

そして、点数などの成績を教えてもらったのですが、順位が2位だったのです。

これには驚きました。

同じ塾の受験生で集まり、少しずつ合格の実感がわいてきました。

3年前、中学受験に失敗して絶望の気持ちでいっぱいだった頃のことを思い出して、頑張ってきて良かったと心の底から思えました。

あのときの感覚は、今でもはっきりと覚えています。